悠久の絃 2

なんだか隣のナースステーションが騒がしい。
会話の内容ははっきり聞き取れないが、どうやら盛り上がっているらしい。


しばらくすると革靴の足音がこちらへ向かってくる。
誰か出張だったかな、、?




律「樹!!」



「、?!律先生!お久しぶりです!!」



律「久しぶり。元気してた?絃ちゃんはどう?」



「俺はいつでも元気ですよ。絃ちゃんは今から心エコーやって、明日アブレーションの予定です。」



律「思ってたより早いな。なんかあった?」



「不整脈が異常なくらい多いのと、リリーバーの多用による心機能の低下で拍車をかけちゃってるので。自覚症状も強いので踏み切りました。」



律「俺もエコー見ていい?大祐にスクラブ借りたからすぐ行ける」



「もちろんです。夏くんに準備お願いしてるので、終わり次第病室行きます。」



律「了解。着替えてくる。」







院長に借りた、と言っていたスクラブは黒色で、どうも小児科には似合わない。せめてもう少し青みがあるといいんだけど、これじゃあ他の患児が泣き出しても仕方ない。



律「なあ樹、小児科で黒ってやばくない?」


「相当やばいですね。救急カラーですし。」



泣かれても知らないですよ、と茶化しながら夏くんと三人で絃ちゃんの病室へ。