悠久の絃 2

さてと、絃ちゃんはどうしようか。

と、話は悠から絃に戻って来た。


夜星「お腹の方は最悪服薬から点滴に変えてもいい。でもなぁ、その前に」


「「いかに刺激しないか」」


夜星「お、さっすがー」




今、過換気を起こせば喘息の発作に繋がる恐れがある。

喘息の発作を止めるための薬は今懸念している心臓へ少なからず負荷をかける。

体の要である心臓に負荷がかかれば、最悪危険な不整脈、心停止に繋がる。


何としてでもそれは避ける。


夜星「とりあえずあと三日四日でお腹の方は一段落つくから、来週中にはアブレーションしたいね。それまで呼吸器の管理は頼める?」


瀬堂「もちろん。でもね樹、僕たちは二週間が限界だと思ってる。ホルターもアブレーションも含めて二週間。それまでに、どうにか。
急な入院で、信頼してた医師にいきなりあんな治療されたら、ね。」


夜星「ああ、わかってる。無理させてる自覚はある。だけど、今やらないと。」



そろそろ俺もカンファだから、と夜星が立ち上がったことにより3人での治療計画立てが終わった。

夜星「まずは悠先生に話すよ。今日の夜にでも絃ちゃんに話せると思う」