悠久の絃 2

アメリカに行く前に上の立場も経験しておきなさいと医局長の計らいで指導医もやらせていただいてる今。


正直キツイ。


自分の業務に加えて研修医の検査の立ち会い、診察補助。もちろん成長して欲しいからつい無理をさせてしまうこともある。自分にもその無理はまわってくると分かっているのに。


毎日毎日残業しても終わらない仕事に焦りもある。


でも、夜星先生が自分にしてくれたことを僕も後輩にしてあげたい。






瀬堂「もう悠先生に研修医付けてるの?」


夜星「ああ。医局長が上の立場も経験しておけって」


瀬堂「なるほどね〜大変でしょう。まだ若いし上手くまわってないみたいじゃない?」


夜星「うん。時々危なっかしいことがあるからその都度休憩入れさせてるけど、休まってる感じはしないね」


椎名「健診の予約しておくので悠に来させてください。そろそろ薬もなくなるはずです」


夜星「椎名先生ありがとう。予約の日時わかったら教えて。連れて行くよ」