悠久の絃 2

少し長いなと思ってた。

だんだん、息がしづらくなって、吸っても吸っても空気が入ってこない。


ちょっと待って、、やだ、怖い、、



「はぁ、、はっ、、、はっ、はぁはぁ、、っ、はっ」


「落ち着け。ごめんな。大丈夫だから、息吐いて」

「絃ちゃん、聞こえるかな?大丈夫だよ。ゆっくり息吐いてごらん?」



服の中の手を払い除けてベッドの上で丸まっても、すぐに先生たちによって上を向かされる。

やだよ。なにこれ…



「やっ、やだ!、はあ、はひゅ、、はっ、、ふ、ぅ、、はぁ、」


「大丈夫だよ。変な感じするね。息吐こうか、はあーーってしてみよう。」


「落ち着けって。一回ごめんな」



口元を覆ったのは椎名先生の手のひらで、引き剥がそうとしても落ち着けって言われるだけ。

ちらっと見えた手の甲の傷はだいぶ目立たなくなっていて少し安心した。
そんなこと考えてる場合じゃないのに。




「余計なこと考えるな。ゆっくり息して。落ち着いたら手離すから」