悠久の絃 2

―――コンコンコン



「食べられたー?って、夜星先生!ここにいたんですか!瀬堂先生が探してましたよ!」



このちゃん!!

やった。救世主だよー!


「ごめんごめん。ご飯食べられてないから冷蔵庫のゼリーと薬お願いできる?」


「了解です!」



夜星先生は頷くと、ぽんぽんと私の頭を撫でて出て行った。

「さ、絃ちゃん!何味のゼリーがいい?」



食欲はないけど、冷たくて飲み込みやすいゼリーは体が受け付けてくれた。

薬も飲んで、やっと解放された気分。




っていうことがかれこれ3日も続いてる。


悠は忙しいみたいで会ってない。
たまに廊下で見かけてもとても話しかけられる雰囲気ではなくて、何かあればメールだったり。でも返信しても既読が付くのは数時間後とかもザラにある。


まぁでも、悠はご飯食べなかったら怒るし。ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ都合がいい。