〜絃side〜
コンコンコン
丁寧なノック。その後に聞こえた「入るね〜」
この声色は、夜星先生だ。
「びっくりした?俺は来ないって思ってたでしょ。
でも残念、嫌われるのは慣れてるからさ。」
自虐、なのかな。
笑えないし、なぜそんなことを言うのかわからない。
「まあ、いつも通りの診察はさせてね」
ステートを耳にかけて、手のひらで温められたダイヤフラムが迫ってくる。
待って、これ、服上げなきゃだめかな、
やだ、怖い。
たぶん聴診だけなのに、肌を見せたらお腹を触られるような気がして、それが痛くなるような気がして。
「絃ちゃん?服上げて」
「っ、、やっ、やだ、、触らないで」
「触らないよ。もしもしするだけ」
そう、だよね。聴くだけだよね。
そう思っているのに、ピタッと触れた瞬間、
ビクッっ!!
「大丈夫。ゆっくり深呼吸してね」
「うん、頑張ったね。もう少しだから」
目の下や首筋、傷だらけの腕を触診してようやく診察が終わった。
「お腹の話なんだけど、まだ中は炎症が起きてるんだ。
だから、今日から一週間お薬出すから夜ご飯を食べた後に飲んでね」
最後の最後にそう言って、夜星先生はやっと病室を出て行った。
コンコンコン
丁寧なノック。その後に聞こえた「入るね〜」
この声色は、夜星先生だ。
「びっくりした?俺は来ないって思ってたでしょ。
でも残念、嫌われるのは慣れてるからさ。」
自虐、なのかな。
笑えないし、なぜそんなことを言うのかわからない。
「まあ、いつも通りの診察はさせてね」
ステートを耳にかけて、手のひらで温められたダイヤフラムが迫ってくる。
待って、これ、服上げなきゃだめかな、
やだ、怖い。
たぶん聴診だけなのに、肌を見せたらお腹を触られるような気がして、それが痛くなるような気がして。
「絃ちゃん?服上げて」
「っ、、やっ、やだ、、触らないで」
「触らないよ。もしもしするだけ」
そう、だよね。聴くだけだよね。
そう思っているのに、ピタッと触れた瞬間、
ビクッっ!!
「大丈夫。ゆっくり深呼吸してね」
「うん、頑張ったね。もう少しだから」
目の下や首筋、傷だらけの腕を触診してようやく診察が終わった。
「お腹の話なんだけど、まだ中は炎症が起きてるんだ。
だから、今日から一週間お薬出すから夜ご飯を食べた後に飲んでね」
最後の最後にそう言って、夜星先生はやっと病室を出て行った。


