鶴川「遅くなってすみません。」


「とんでもないです。ありがとうございました。」


夜星「絃ちゃん、今は部屋でぐっすりだよ。痛み止めも入れてる。」




鶴川「こちらが、今回の検査結果です。」



鶴川先生が紙を前に出すと、重苦しい空気が漂った。

「数値がすごく高いの見てお分かりかと思います。ただ、その原因がわかったんです。」


鶴川先生はもう1枚エコー写真を取り出し、ボールペンで印をつけた。

「分泌液が、膣だけではなく子宮からも排出され、それが溜まっているんです。だから、炎症の範囲も広い。
珍しいケースではありますが、治療法は変わりません。オペか、前回と同様の治療か。どちらにしますか?」