悠久の絃 2

「俺、片付けるから、綾が声掛けて、稜登くんが診察しな。悠はそばにいてあげろ。何もするな。」


兄ちゃんの指示に頷き、廊下に出た。


案の定、嘔吐していて、僕たちに気づいてごめんなさいと連呼している。


「絃ちゃん、大丈夫よ。発作出ちゃうからゆっくり深呼吸しようか。

稜登に診てもらおうね。」


吐くものが無くなったいとは、姉ちゃんに抱っこされ、ソファへと寝かされた。