悠久の絃 2

すると、僕の肩にぽんっと手が乗った。

振り向くと、


「えっ?!姉ちゃん?!」


びっくりしたのか、いとが体を揺らした。


「こら!いきなりそんな声出したら絃ちゃんがびっくりするでしょ!

絃ちゃん、こっちおいで。」


姉ちゃんがそう言うと、いとはフラフラと立ち上がって隣に立った。

姉ちゃんは偉いね〜と褒めながら、いとを椅子に座らせた。吸入は大丈夫だと判断したらしい。
キッチンには音道先生もいるから兄ちゃんが呼んだんだろう。2人だと狭いっすねーと話している。

僕も席につき、鍋が運ばれてくるのを待った。