「…律先生は、、、痛いこととか、苦しいこととか、…恥ずかしいこととか、どうやって乗り越えるんですか?」


「え〜?何その難しい質問。そうだな、、、俺なら、応援してもらうかな。」


「応援、、、」


「うん。絃ちゃん、そういう嫌な思いが重なっちゃったかな?確かにその三拍子はしんどいね。それに加えて怒られることもあるもんね。」


コクッ


「来週の健診は俺が応援しててあげる。頑張れるところまで、そこまで頑張れたら、俺は100点をあげる。どう?頑張れそう?」


「…わからない、、だけど、さっきよりは、前を向けた、気がします、、、」


「ふふっ良かった。それを悠に話してみようか。きっと、頑張れって、背中を押してくれるはず。」


コクッ



だいぶ冷たくなった夜風は、優しく、家へと押してくれた。


「ただいま。」

「ただいまー!」


「おかえり!もー!遅いよ!体冷えちゃったでしょ。いと、先にお風呂入りな」


コクッ