今は光莉ちゃんの安否が気になる……!

 古夜君は何にもしないって言ってたし、昨日電話してても光莉ちゃんはずっと古夜君に会えた衝撃でテンションが高かったからあんまり話できなかったし……早く学校行こう!

 スクールバッグを素早く拾って、ローファーを履いた私は急いで家から飛び出した。

 光莉ちゃん、どうか無事でいて……!



「光莉ちゃん!」

「あっ、桃香ちゃんおはよう~。今日ちょっと遅かったね~。」

「ちょっとバスが遅延しちゃってて……って、そんな話してる場合じゃないの! 光莉ちゃんちょっと来て!」

「え? う、うんっ。」

 学校に着くや否や、周りの目も気にせずに光莉ちゃんを探す。

 その結果教室でスマホを眺めていた光莉ちゃんを見つけ、強引だと分かっていながらも廊下に連れて行った。

「ねぇ、あの後大丈夫だった!? 古夜君に何にも、へ、変な事とかされなかった!?」

「さ、されてないよっ? むしろ唯都様、気絶しちゃってたわたしに経緯教えてくれて、体調も気遣ってくれてっ……次何かあったらいけないからって、連絡先も教えてくれたの! ほんとに大丈夫だよ?」