黒峰くん、独占禁止。

「……どうして光莉ちゃんが、不良だった古夜君の監視に?」

 それって危ない事なんじゃ……。

 光莉ちゃんはThe・女の子って雰囲気のぽわぽわ女子だから、何かされたりとか……。

 もう過去の事だけど、つい心配になってしまう。

 けれどそんな私を見た古夜君は、光莉ちゃんに視線を落とすと緩く笑った。

「小咲ちゃん、3年生の時俺のおんなじクラスで学級委員長やっててさ、めっちゃ真面目だったんだよね。見た目も今と違って、丸眼鏡に三つ編みで校則通りの制服で、言っちゃ悪いけど地味子ちゃんって感じだった。」

「え……!?」

 そう、だったんだ……。

 私てっきり、光莉ちゃんはずっと前からこんな感じの子だと思ってた……。

 隣ですやすやと眠る光莉ちゃんからは、“地味子”だなんて想像がつかない。

 ……だけど、そうだよね。

 誰にも言いたくない事の一つや二つ、あるもん。

 問い詰めるつもりなんてないし、そんな事を知ったからと言って何かが変わるわけじゃない。

 光莉ちゃんは光莉ちゃん。ただそれだけの事だ。