黒峰くん、独占禁止。

 こーゆー時、自分の怖気のなさには称賛したい。

 まぁ、怖気づけるわけない。

 光莉ちゃんは完全に怯え切ってしまっているし、私も怖いけど……光莉ちゃんを守らなきゃなんない。

 とにかく威嚇しまくって、どこかに行ってください……!

 この人たちは年上のようだし、実力行使しようにも力の差が歴然。

 負けて情けない姿になるのがオチ、だろう。

 ……それか、光莉ちゃんだけでも逃がすか……。

 隙を疑いつつ、ぐるぐると思考を巡らせる。

「はぁ……まぁ今日はいいや、別の子探そー。」

「いーやちょっと待て、この子も可愛くね? 二人一緒に連れてこーぜ。」

 え、嘘でしょ……っ!?

「い、嫌です! 離してください!」

「いーじゃんか、これから楽しい事すんだし。怖い事はなーんにもしないからさー。」

 いやいや、もう既に怖いんですが……!

 そう言おうにも、声が思うように出ない。

 出ても掠れて小さい声ばかりで、次第に唇が震えてくる。

 しっかりしなきゃ桃香、光莉ちゃんだけは守らなきゃでしょ……!