……まぁ、正直私はあんまり知らないから何とも言えないんだけど。

 兎にも角にも、物凄くモテる……ってくらいしか私には分からない。

 だって、彼とは関わった事がないんだもの。

 古夜唯都(ふるやゆいと)君……名前は知ってるけど、素性は全く分からない人。

 嶺緒君からは聞いた事がないし、私にとっては赤の他人だ。

 それにこれ以上、関わる男の人を増やしたくないからそれでいい。

「はい、光莉ちゃん。ワーク再開するよー。」

「も、もうちょっとだけ見てたいっ! 唯都様滅多に姿見せてくれないから、ねっ?」

 可愛らしく、両手を合わせて小首を傾げる光莉ちゃん。

 ふわふわの髪が太陽の光に映えて、より一層光莉ちゃんの可愛さを引き立たせている。

 ……こうも可愛くお願いされれば、致し方ない。

「もうちょっとだけだよ?」

「ふふっ、ありがとう桃香ちゃんっ!」

「……まぁ、滅多に見られないしね。」

 相変わらず、光莉ちゃんは天使だ。

 ううん、女神だ女神。間違ってこの世に転生した女神だよ、きっと。