黒峰くん、独占禁止。

 迷惑、かけるかも。

「今日行けなかったの……っ、酷い顔してたから……っ。」

《酷い……?》

「わたしっ、周りにある事ない事言われちゃってて……そんな事してないのにって事も、言われちゃって……お昼辛くって、それで……っ。」

 あぁ、私何言っちゃってるんだろう。

 こんなの自分は可哀想ですってアピールしてるみたい。

 痛い女だと思われるし、余計な心配かけちゃうのに……っ。

 どうして、口は止まってくれないの……?

「ごめ……っ、私切るねっ……!」

《待て。》

「っ……。」

 優しいのに、ぶっきらぼうで、それなのに甘い声が頭に響く。

 黒峰君のアルトの声が、心に沁みるように入ってくる。

 だから言われた通りに切らずにいると、私を落ち着かせるような黒峰君の言葉が届いた。

《……悪かった、言いたくない事言わせて。春宮は何も悪くないから、一回落ち着いてくれ。》

「……ううん、私のほうこそ、だよ。勝手にこんな、聞きたくなかった事言っちゃって。」

 勢い余って喋りすぎて、嫌な事を聞かせてしまったと思う。