黒峰くん、独占禁止。

「ど、どうしたの黒峰君? な、何でちょっと不機嫌……っ?」

《分かんねーのか?》

「分かんないから聞いてるのっ!」

 分かってたらわざわざ聞かないよ……!

 そう反論したくなり、思わず声が張り上がる。

 だけどその直後、黒峰君は少し荒っぽく吐き出した。

《春宮が今日、俺んとこ来てくれなかったからに決まってんだろ。》

「……あー。」

 それ、は……ご、ごめん。

 行くつもりでは、あったんだよ?

 ちょっと立てこもっちゃって、行けなくなっちゃっただけで……。

《どこで何してた?》

「……ご、ごめんなさいっ! 行くつもりではあったの……!」

《今謝られてもどーにもなんねぇ。……何してたか聞いてるんだから、教えろよ。》

「え、えっと…………、えへへ。」

《誤魔化すな。》

 電話越しに、さっきよりも大きなため息が私の耳に届く。

 でも……言えないよ、これは。

 お昼の事を言うわけにもいかず、笑って誤魔化すもすぐに一喝される。

《言いたくねーの?》

「そ、それは……っ、……うん。」