黒峰くん、独占禁止。

 だけども黒峰君だけはその場から動かなくって、急に不安になって駆け寄ったんだ。

『だ、大丈夫……ですか!?』

『……。』

 返事はなかったけど、どっちにしろ怪我しちゃってたからそのまま軽い治療をした。

 私からしたらそれは助けた認識じゃなく、お節介だったと思うんだけど……。

 だから始業式早々告白してきたのか……と、今なら腑に落ちた。

「あの時から俺は、春宮のことばかり考えていた。どうすれば好きになってもらえるか、どうすれば付き合えるか。どうすれば、俺を好きになってもらえるか……って。」

「……可愛いね、黒峰君。」

「どこがだ? それに、可愛いのは春宮だろ?」

「今の黒峰君は可愛いんですー。」

 少しからかう感じで言葉にすると、黒峰君が不意に起き上がった。

 そしてすぐ、ぎゅっと抱き着いてくる。

 一緒に額にキスを落とされて、やっぱりキス魔と抱きしめ魔だと思った。

「好き、春宮。」

「うん。私も好きだよ、黒峰君。」

「もうずっとこうしときたい。」

「いや、授業あるからずっとは流石に無理だけどね?」