ふっと、からかったような笑いが聞こえる。
お、覚えてないわけじゃないけど……ま、まさかあの男の子が黒峰君だったなんて……。
高校1年の春休み、ちょうど買い物に出ていた私。
その帰り道で、今にも喧嘩しそうな集団を見つけたのだ。
人気がない場所で目立たなくて、私も関わるつもりは全くなかった。
触らぬ神に祟りなしって言うし。
……けど、多勢に無勢の状況だった。
一人の男の子を、複数人のいかにも格闘技やってますみたいな人が囲んでいて……危ないって思ったんだ。
しかも囲まれてる男の子には所々怪我が見えるし、心なしかふらふらしてるような気がするし。
私が乱入したところでどうにもならないと思ったけど、無意識に口が動いていた。
『あっ、おまわりさーん! こっちです、こっちで喧嘩が起きそうで……!』
警察官が来たとカマをかけるために、一か八かで声を張り上げる。
これでびくともしてくれなかったら危ないところだったけど、“おまわりさん”の単語に驚いた男の人たちは急いで散り散りにどこかへ行ってしまった。
お、覚えてないわけじゃないけど……ま、まさかあの男の子が黒峰君だったなんて……。
高校1年の春休み、ちょうど買い物に出ていた私。
その帰り道で、今にも喧嘩しそうな集団を見つけたのだ。
人気がない場所で目立たなくて、私も関わるつもりは全くなかった。
触らぬ神に祟りなしって言うし。
……けど、多勢に無勢の状況だった。
一人の男の子を、複数人のいかにも格闘技やってますみたいな人が囲んでいて……危ないって思ったんだ。
しかも囲まれてる男の子には所々怪我が見えるし、心なしかふらふらしてるような気がするし。
私が乱入したところでどうにもならないと思ったけど、無意識に口が動いていた。
『あっ、おまわりさーん! こっちです、こっちで喧嘩が起きそうで……!』
警察官が来たとカマをかけるために、一か八かで声を張り上げる。
これでびくともしてくれなかったら危ないところだったけど、“おまわりさん”の単語に驚いた男の人たちは急いで散り散りにどこかへ行ってしまった。

