黒峰くん、独占禁止。

 空は清々しいほどの晴天。今日ばかりは空も私のことを祝福してくれてるみたいだ。

 お弁当を膝の上に置いたまま、ぼんやり空を仰ぐ。

「……真冬さんは、どうして海外に行っちゃったの?」

 ふと、思っていた事を口にした。

 黒峰君なら何か知っているんじゃないかと思って、純粋な疑問として尋ねる。

 すると黒峰君は私の肩に頭を預け、寄りかかるような体勢になってから呟いた。

「元々海外に渡る予定だったみたいだ。だが俺を諦めきれず、白布武まで来たと教えてもらった。まぁ、もう関わる事はないだろうがな。」

「……何で?」

「バッサリ切ったから、だな。俺には好きな人がいる、真冬と曖昧な関係は続けられない。今まで悪かった。そう伝えたら真冬は怒って、『海外でめちゃめちゃ顔の良いイケメンと付き合うから!』って言って一方的に切られたけどな。」

「そ、そうだったんだね……。」

 なんというか……ま、真冬さん凄いな……。

 圧倒されて苦笑いが零れるけど、黒峰君がはっきりと言ってくれた事実に浮かれる。