黒峰くん、独占禁止。

 もしかして……私の、せい?

 自意識過剰かもしれないけど、もし本当にそれが理由だったら……本当にどうしたら。

 海外にもう行っちゃったんだったら謝る事もままならないし、ど、どうしよう……。

 ざわざわしている朝の教室内、私一人だけは完全に頭を抱えてしまっていた。



《一緒に昼飯食べよ。屋上来て。》

 二時間目のお昼休憩に送られてきたそのメールは、黒峰君からのもの。

 久しぶりにこんな事言われたなぁ……って思いつつも、私はお昼休憩になったらすぐに屋上へと足を運んだ。

 もう夏が近いから、どこもかしこも暑い。

 黒峰君も暑いの得意じゃないと思うのに、それでも屋上を指定した理由は多分……人が来ない場所、だからだと思う。

「春宮さん、圓光寺君と別れて黒峰君に乗り換えたってほんと?」

「……いや、違うみたい。圓光寺君が一方的に春宮さんを振って、黒峰君に任せた……らしいよ。」

「え、そうなの?」

「うん、あたしもよく理由は分かんないんだけどー……圓光寺君自身がそう言ってたから間違いじゃないんじゃない?」