黒峰くん、独占禁止。

 光莉ちゃんにしてやられて、近くにあったクッションを拝借する。

 そしてそのクッションに顔を埋め、うーと唸った。

「……プレゼント、わたしの為に選んでくれたんだよね? ありがとうっ。」

「そんな……お礼なんていいよ。私からしたら、このくらいさせてほしいし。」

「それでもだよ! わたしも今度、桃香ちゃんと黒峰君のお祝いにプレゼント買うからね!」

「……ありがとう。」

 クッションからチラッと顔を覗かせて、光莉ちゃんの可愛い顔を拝む。

 その後に「開けていい?」と言われ、こくりと頷いてみせた。

「わっ、これわたし気になってやつだ……! でもわたし、桃香ちゃんに話した事なかったはずなのに……。」

「光莉ちゃんが好きそうだなって思って買ったんだよ。気に入った?」

「もちろん! このコスメセットとカチューシャ、今度の唯都様とのデートで使うね! ほんとにありがとう……!」

 満面の笑みでプレゼントを大事そうに抱える光莉ちゃんに、良かったと安堵する。

 ……これで無事、仲直りかな。