黒峰くん、独占禁止。

 だけども何かを決めた様子の光莉ちゃんは、ぱっと表情を明るくさせた。

「……じゃあ、おあいこだね。」

 きっとどっちも引かないと思ったんだろう、私の両手を握ってきた光莉ちゃんに感謝が零れる。

 うん、私もそうじゃないと……多分、いたちごっこだと思ったよ。

 おあいこにすれば、どっちもどっちで一番良い解決方法になる。

 一足先にその言葉を口にした光莉ちゃんに、私も手を握り返した。

「そうだね、おあいこだね。」

「うん! おあいこだから、これで仲直り! いつも通りだよ!」

 嬉しそうにふわふわツインテールを揺らす光莉ちゃん。

 そんな彼女に微笑ましくなるも、途端はっと大事な事を思い出した。

 あっ、忘れかけてた……!

 ごめんねと口にしてから光莉ちゃんの手を離し、隣に置いていたプレゼントを手にする。

「これ……ごめんねって気持ちと、お祝いの気持ち。」

「お祝い?って……も、もしかして、知って……っ!?」

「ふふんっ、そうだよっ! 古夜君から聞いたよ。」

 光莉ちゃんの華奢な手にプレゼントを渡して、私なりのドヤ顔を披露する。