黒峰くん、独占禁止。

「ジュースとか持ってくるから、ちょっと待っててねっ。」

「え、そんないいのに。」

「せっかく来てくれたんだからおもてなしさせてー。はい、ソファ座っててね!」

 綺麗な水色で統一されたお部屋のソファに、強制的に座らされる。

 振り返りながらにこっと可愛らしい笑顔を向けた光莉ちゃんは、急いだように一階へと降りていった。

 だから時間かかるのかなぁ……って勝手に思っていたんだけど、思いの外早くて。

「お待たせっ。」

「……早かったね、思ったより。」

「そりゃ、桃香ちゃん待たせられないもんっ!」

 ドヤっと笑った光莉ちゃんは、私の目の前にある小さなテーブルにオレンジジュースの入ったグラスを置いてくれる。

 そして自分も向かい側のソファに座り、グラスを置いた。

 それを合図にして、真っ先に頭を下げる。

「光莉ちゃん、この前はごめんなさい。」

 純粋に心配してくれた光莉ちゃんに、八つ当たりをしてしまった。

 ずっとそれだけが心残りで、謝らずにはいられない。

 光莉ちゃんは私の味方でいつも守ってくれたのに、最低な態度を取ってしまった。