黒峰くん、独占禁止。

 ……もし返事が来なくても、謝りに行くつもりではあるんだけど。

 一応アポは取らなきゃと思っているから、できるだけ返事が欲しいなぁ……なんて。

《分かった、いいよ。待ってる。》

 9時30分、そろそろ焦り始めた時。

 テーブルに置いていたスマホが通知を知らせて、私は急いで飛びついた。

 見るとそんな短い返事と、了解!と書かれた可愛いスタンプが添えられている。

 なんともまぁ光莉ちゃんらしい文面で、スマホを持つ手に力が増した。

 ……会わなきゃ。

 光莉ちゃんからのメールを見ると居ても立っても居られなくなって、気付いたら綺麗なままのプレゼント片手にマンションを飛び出していた。ちゃんと戸締まり確認してから。

 このマンションから光莉ちゃんのお家までは、そう遠くない。

 だけども一刻でも早く胸中を伝えたくて、人目もはばからず懸命に足を動かした。

 息が荒れる事も気にせず、プレゼントを落とさないように気を付けながら。

 ……――ピンポーン

 そのおかげなのか、数分足らずで光莉ちゃんのお家に到着する事ができた。