黒峰くん、独占禁止。

「ちが、う……っ。ほんとに、好きっ、大好きなのっ……。」

 私は本当に黒峰君の優しさに惚れて、安心感が好きで、黒峰君しか見えてない。

 いつも一番に私を心配してくれた黒峰君、意地悪なところもあるけど楽しませてくれた黒峰君。強引でも優しさが抜けきらない黒峰君。

 その全部が好きで好きでどうしようもなくて、離したくなくて。

 嘘でもいいからもう一度、私に好きって言ってほしい。

 真冬さんのところに行っちゃってもいいから……もう一度だけ、愛してほしい。

 そんな、叶わなそうな願いを抱く私に。

「……冗談なら、今すぐ撤回しろ。」

「冗談じゃないっ! 私は、黒峰君の全部が好きなのっ! ほんとに好きなの……っ。」

「…………あー、マジか。」

 もしかして、呆れた……?

 こんなに好き好き言う女は、嫌い……?

 黒峰君のお手上げ状態のような言葉から、ぶわーっと不安が押し寄せてくる。

 ……っ、そうだよね。私じゃ、やっぱり……。

「っ、んぅ……っ。」

 え……どう、して……っ?

 自己嫌悪に陥りかけた私に落ちてきたのは、きつい言葉や態度じゃなくて。