黒峰くん、独占禁止。

 安心感があって、落ち着けれて、大好きで。

 そんな気持ちが溢れてやまなかったけど、なんとか我に返って黒峰君の表情を窺った。

 ……来てくれた、って事は……多少なりとも希望を持って、いいんだよね?

 来てくれないって思っていた、真冬さんが本命なら助けを求めても必死になってくれないって思っていた。

 私は真冬さんには、絶対敵わない。

 どうせ黒峰君の隣にいられないのなら、今だけは希望を持ちたいと縋った。

「黒峰君……だい、すき。」

 ぎゅーっと、皺がついちゃうくらい黒峰君の服を握る。

 それと同時に零れた告白は、自分が思っていたよりも情けなさすぎる弱々しいものだった。

 大好きって気持ちが溢れて仕方なくて、それしか言えなかった。

 助けに来てくれたのが嬉しくて、他の言葉が出なかった。

 朝日が段々と上ってくる道端、直後に黒峰君の素っ頓狂な声が私に届く。

「…………――嘘、だろ?」

 信じられない、そう言いたげな声だった。

 でも、嘘なんかじゃない。冗談じゃない。からかってるわけじゃない。