黒峰くん、独占禁止。

 でもせめて……告白する時は、時間をください。

 そう届くはずもないお願いを、両手を合わせて心の中でする。

 ……よし、これで。

 喝を入れて、再び歩を進める。

 自分の家に帰るわけじゃない。私には、やらなきゃいけない事がある。

 黒峰君じゃなくて……光莉ちゃんとの、関係だ。

 私のせいで関係がこじれてしまった、私が光莉ちゃんとの仲をギクシャクさせてしまった。

 何をしててもその気持ちが付きまとって、黒峰君に告白する前に謝らなきゃいけないとずっと考えていた。

 そんな私が向かったのは、近くにある新しい雑貨屋さん。

 ふわふわパステルカラーが特徴的なチェーン店で、以前光莉ちゃんが興味を持っていたところ。

 お詫びの気持ちと古夜君とのことをお祝いする為に、私は真っ先にそこに向かった。



 朝早くからでも開いていたその雑貨屋さんには、それはもうたくさんの種類の可愛らしい雑貨が置いてあった。

 文房具やら手芸やらアクセやら……色々な雑貨を見回した結果、私はコスメセットを選んだ。