……そう言われたら、何も言い返せない。
嶺緒君は分かってたんだ。分かってたからこそ、引き止めたかったんだ。私を好きでいてくれたから。
ふっ、と嘲笑に似た何かが嶺緒君の唇から洩れる。
「だけどー、もう俺が何してもももちゃんは黒峰のとこに行きたいんでしょ? ならもう、引き止めるだけ無駄骨かなぁって。」
あっけらかんとした言い方なのに、どこか苦しそうに聞こえた。
私は、嶺緒君に酷い仕打ちをした。嶺緒君を好きになれたら、どんなに良かったか。
そう言ったって、この気持ちはコントロールできそうにないんだけど。
「……ももちゃん、今まで契約で縛っててごめんね? ももちゃんに離れてほしくなくって、つい強引な手段も取っちゃったね。」
「そ、だね。」
「まぁでも、これは覚えといてほしいかな。」
私の前髪をかきあげ、ぺいっとデコピンしてきた嶺緒君。
そんな彼の表情は、哀しくも諦めているようにも見え、その反面清々しいものにも見えた。
「俺がももちゃんを、この世でいっちばん愛してるって事。」
翌日、私は朝早くに荷物を纏めて嶺緒君のお家を出た。
嶺緒君は分かってたんだ。分かってたからこそ、引き止めたかったんだ。私を好きでいてくれたから。
ふっ、と嘲笑に似た何かが嶺緒君の唇から洩れる。
「だけどー、もう俺が何してもももちゃんは黒峰のとこに行きたいんでしょ? ならもう、引き止めるだけ無駄骨かなぁって。」
あっけらかんとした言い方なのに、どこか苦しそうに聞こえた。
私は、嶺緒君に酷い仕打ちをした。嶺緒君を好きになれたら、どんなに良かったか。
そう言ったって、この気持ちはコントロールできそうにないんだけど。
「……ももちゃん、今まで契約で縛っててごめんね? ももちゃんに離れてほしくなくって、つい強引な手段も取っちゃったね。」
「そ、だね。」
「まぁでも、これは覚えといてほしいかな。」
私の前髪をかきあげ、ぺいっとデコピンしてきた嶺緒君。
そんな彼の表情は、哀しくも諦めているようにも見え、その反面清々しいものにも見えた。
「俺がももちゃんを、この世でいっちばん愛してるって事。」
翌日、私は朝早くに荷物を纏めて嶺緒君のお家を出た。

