黒峰くん、独占禁止。

 私は何事に対しても曖昧だった、はっきりしなかった。

 自分の気持ちにさえも、終止符が打てないままここまで来てしまった。

 つまりは、自分の蒔いた種。

 それらは今が回収時なんだろう。なんて考えるのが一番納得できた。

「今まで、ごめんね。私、たくさん嶺緒君に甘えて傷つけた。」

「……そうだね。」

「許してほしいなんて思わない。でも、どうか……」

 このまま忘れるなんて嫌だ。恩人を忘れるなんて、ダメに決まっている。

 ……嶺緒君が、望んでいるとしても。

「私……嶺緒君と、友達のままでいたいっ……。」

「ほんと、わがままなももちゃん。」

 意地悪な口調、笑い飛ばしたような嘲笑。

 それなのに私に触れる力はとびきり優しくて、また甘えてしまいそうになった。

 そうならないよう自分に喝を入れ、ぐいっと押し返す。

「……契約、切ってほしい。」

 借金返済の時の契約を、切ってほしい。

 そうしなきゃいつまでも踏ん切りが付けられないし、また曖昧になるだけ。

 だから、お願い……っ。