黒峰くん、独占禁止。

「……あ、とーかちゃんやほ。」

 や、やほじゃなくって……!

 明らかに古夜君、『やっべ。』って顔してるよ……!

 心なしか棒読みな気もするし、やほじゃ隠せれない動揺が見えてるよ古夜君!

「ももちゃんと唯都、知り合いだったの?」

 私たちの関係を知らない嶺緒君が、隣で首を傾げている。

 古夜君が嶺緒君の拾われ子だって事は以前教えてもらったから、ここにいる理由はなんとなく分かる。

 だ、だけど……どうやって説明すれば……。

 ガラの悪い男の人に絡まれてたところを助けてもらったって、正直に白状する?

 いやいや、そんな事したら問い詰められるに決まってるし……でもそれを却下すると、他に言いようが――。

「何だ、嶺緒知らなかったのか? とーかちゃんは恋のキューピットなんだよ、俺の。」

「キューピット?」

「そーそー。俺好きな子いるって言ってたじゃん、その子との恋実ったのとーかちゃんのおかげ。」

 なっ……!? そ、それほんとなの……っ!?

 あまりにもさらっと言われた言葉に、あわあわと口が動く。