黒峰くん、独占禁止。

「そ、そんな理由で……!?」

「そんな理由って~、俺にとっては超大事な事だったんだけどなー。」

 ……? それ、どういう意味だろう?

 私からしたら本当に“そんな理由”で片付けれちゃうんだけど、嶺緒君にとってはそうじゃないみたい。

 さっぱり意味が分からなくて正直に首を傾げると、嶺緒君はちょっとだけ体を起こして。

「俺にとっちゃ、すやすや無防備に寝てるももちゃんを襲わないかって……来た時からずーっとハラハラしてたのにさ。」

「へぁっ……!?」

 ぽふんっ。

 若干弱い力で腕を引かれ、もう一度ベッドに沈む。

 横には一緒になって横になる嶺緒君がいて、優しく微笑みながら腰を抱いてきた。

「ひゃっ……!」

「あー……こーやって横になって抱きしめるの、久しぶりかも。小学生の時のお昼寝はずっとこうだったもんね。」

 ね、嶺緒君絶対お昼寝する気ないよこれ……!

 カーテンの向こう側がもうオレンジ色だし、そもそもお昼寝の時間じゃないし。

 さっきから何かと、き、際どいとこ触ってくるしっ……。