黒峰くん、独占禁止。

「黒峰君……“独占禁止”。」

 もう関わらないで。そう気持ちを込めて、言葉にする。

 それは今までの独占禁止発言の比にならないくらい冷たくて、低い声になった。

 ……そして、震えていた。

 流石の黒峰君も何かがおかしいと感じたのか、息を呑む音がスマホ越しに聞こえる。

 その隙に私は補足のように、一度に言い放った。

「私は黒峰君とはもう関わらない。だから黒峰君も、関わらないでほしい。学校でも学校外でも。それにね、言ってなかったけど……」

 言おうか迷ったけど、終止符を打たなきゃダメだと喝を入れる。

 黒峰君にはほんと、迷惑しかかけなかったね。

 たくさん好きって言ってくれたけど、何にもできない私を一瞬でも好きになってくれたのかな。

 もしかすると表面上だけの言葉だったかもしれないね。嘘だったかも、私には分からない。

 でも、それでもだ。

『春宮、お前は笑っとけ。』

 だったり、

『昨日、守れなかった……っ。学校にいたのに、気付けなかった……っ。』

 だったりって、たくさん心配も迷惑もかけちゃったね。