黒峰くん、独占禁止。

 ここ最近、どうしてと思う事が増えた。それは今回も例外じゃなく。

 ……どうして私の後ろの席が真冬さんなの!?

 どうやら神様は私を見放したらしい、完全に敵側に回っている。

 けどどこに疑問をぶつけていいかも分からず、居心地が悪くなり席を立った。

 ちょっと保健室行こうかな……。

 あまりたくさん人がいるところにはいたくない。そんな自己中な考えが脳裏に浮かび、そんな自分がまた嫌になった。

「ねぇ、真冬ちゃんって呼んでいい?」

「ふふ、全然いいよ。むしろそう呼んでくれて嬉しいな。」

 真冬さんはモデルだから、もちろん顔が整っている。

 綺麗と可愛いが両立しているような、愛される表情を持っている彼女。

 一つ笑顔を作れば、そりゃあ周りはざわめきだす。

 真冬さん自体その事は慣れっこなのか、動揺する事なく笑顔を浮かべていた。

「みんな、このクラスのこと教えてほしいな? わたしまだ来たばっかりで、どうすればいいか分からないから。」

 教室を出る時、人懐っこそうな声色で尋ねる真冬さんの言葉が耳に入る。