黒峰くん、独占禁止。

 その時、は。

 告白された次の日、何故か彼は私の教室で待ち構えていた。

 それはそれは、とっても戸惑った。なんせ、告白断った人が目の前にいるんだもん。

 居心地が悪くって仕方ないのに、彼は平然とした態度でいた。

『おはよ、春宮。』

 クラスは違うのにどうしてここに居るのかって疑問と、居心地の悪さと、黒峰君という人に絡まれたという事実で、私はその場から一目散に逃げ出してしまった。

 それからというもの、彼はことごとく私に絡むようになってきて。

 ……結果的に、さっきみたいな状態になってしまったんだ。

 私は、黒峰君に好かれるような事なんて何もしてない。

 心当たりなんてなくて、そもそも黒峰君と関わりが一切なかったから、今でも……私をからかっているだけだろうと、思っている。

 そうじゃなきゃ、納得いかない。

 黒峰君は……何でも持ってる、凄い人だから。

「もーもちゃん、おはよ。」

「……おはよう、嶺緒君。」

「もうっ、いい加減“嶺緒”って呼んでよ。」

「そ、それはまだ……無理、かな?」