黒峰くん、独占禁止。

 光莉ちゃんはやっぱり古夜君に対しドキドキしちゃうようで、眉の端が物凄く下がっていた。

 それも可愛いなぁと思いつつ、でも激励する。

 光莉ちゃんの気持ちはよーく分かる。告白しようとしてる相手が近くにいたら、平常心ではいられないはずだ。

 だけどこれは、光莉ちゃんにとってのチャンスかもしれないと勝手に考えている。

 もしかすると今日で距離が急接近するかもだし、そしたら告白はより確実なものになる。

 何より、古夜君との距離がまた縮まるとこっちも嬉しいし。

「光莉ちゃん、きっとそんなに不安にならなくても古夜君は変わらないよ。確かに落ち着けれないかもしれないけど、それとなーく好みとか聞けちゃうかもよっ?」

「……うん。そうだよね。うん……と、とりあえず頑張ってみる!」

 良かった、不安は抑えられたみたい。

 その時にちょっと向こうから古夜君が私たちを急かしてきて、光莉ちゃんは少し慌てつつも店内へと入っていった。

 私もその後を追いかけ、ゆったりしたBGMが流れる店内へ足を踏み入れる。