黒峰くん、独占禁止。

「どうしてそう思うの?」

「だって、私は――……」

 どう言おうか。光莉ちゃんにどう説明すればいいのか。

 私が嶺緒君に拾われた事は教えていないし、言っちゃダメと口止めされている。

 でも相談しちゃえば、言わなくちゃいけなくなる。

 そうしなきゃきっと、矛盾が生まれる。

 えーっと、えーっと……そんな口ごもりを繰り返す。

 光莉ちゃんは心配して尋ねてくれるんだから、言わなきゃと思うのに。

 ……――やっぱり、言えないよ。

「やほ、二人とも。」

「へ……?」

 ぎゅっと目を強く瞑ったと同時に、頭上から声がした。

 その声はつい最近聞いた声で、すぐに誰か分かる。

「ゆ、唯都、さま……っっ!?!? どうしてここに……」

「偶然だよ、偶然。さっき昔仲良かった奴と話してて、今はぶらぶら散歩中。」

「け、けど何故わたしたちのところに……?」

「うん? そりゃーさ、小咲ちゃん見っけたーっと思ったから?」

「っ……ぇ、あぇ……そ、そうだったん、です、ね。」

 突然の古夜君の登場で、私も光莉ちゃんも目を見開いた。