黒峰くん、独占禁止。

 よし、そうしよう。

 密かにそう決め、早速どんなものがいいんだろうかあれこれ浮かばせてみる。

 ……うーん、男の子ってどんなものを貰ったら嬉しいんだろう。

 私の周りの男の子と言えば、嶺緒君くらいしか思いつかない。

 けど嶺緒君を基準に考えるわけにはいかない。

 ある時は、

『プレゼント? ももちゃんがくれるものなら何でも嬉しいよっ! むしろ貰えるだけ嬉しいし。』

 って、返答に困りそうな言葉を言われたし。

 またある時は、

『そうだなぁ……。ももちゃんが欲しいって言ったら、どうする?』

 と、またもや返答に困るし、どう答えたとしても良い方向にはいかなそうな言葉を言われたし。

 そんな前歴があるから、嶺緒君は全く当てにならない。

 ネットで調べてみる? だけど、今は光莉ちゃんとのお出かけの最中だしなぁ……。

 事前に調べておけばよかったと、遅い後悔をする。

 だったら、聞いてみるしかない。

「ねぇ、光莉ちゃん。」

「ん? どうしたの?」

「……男の子って、何を貰ったら嬉しいか……分かる?」