黒峰くん、独占禁止。

「うん。じゃあその時はお願いしようかな。」

 クスッと笑みが零れる。

 私は本当に良い友達を持った。こんなに嫌われている私でも、光莉ちゃんという女の子がいてくれるだけで十分だ。

 ぱくっと、バニラのアイスも食べ進める。

 この時間が数少ない平和すぎて、心が凄く癒された。

「じゃあ次はどこ行こっか?」

「うーん……それじゃあさっき見かけた雑貨屋さんに行かない? わたし、新しいマグカップが欲しくって。」

「分かった! もうちょっと休んだら行こっ。」

「そうだね!」

 私も何か、雑貨買おうかな……。でもこれと言って欲しいものはないし、見るだけでもいいかもしれない。

 光莉ちゃんが美味しそうにアイスを食べる様子を見ながら、頭の隅っこでそう考える。

 ……そうだ、確か前に黒峰君の誕生日教えてもらったっけ。

 告白された流れで自己紹介する時に、6月生まれだと言っていた気がする。

 誕生日プレゼントくらいは、あげてもいいよね?

 別にやましい気持ちからじゃないし、純粋に誕生日を祝いたい。