黒峰くん、独占禁止。

 私が出しゃばらなくても、しっかりしている光莉ちゃんだから大丈夫……だとは思う。

 今日光莉ちゃんが購入したのは、いろいろなコスメやアクセで、結構な量になっている。

 だからどうしても心配になってしまい、尋ねる事にしたのだ。

 私の言葉に、光莉ちゃんはあからさまに視線を逸らす。

「……ちょっぴり節約すれば、大丈夫だよ。多分。」

 た、多分かぁ……ちょっと心もとないなぁ……。

 浪費癖がないとはいえ、夢中になりすぎたら後が怖い。

 以前後先考えずに買い物をしてしまった私だから、余計に気になってしまった。

「で、でも桃香ちゃんもそこそこ買ってるよねっ? 何買ったの?」

「私?」

 明らかに話題を逸らそうとしてきた光莉ちゃんに、一瞬戸惑ってしまった。

 けれどもすぐに持ち直し、えーっとと声を上げる。

「私は足りなくなってた化粧水と、気になってたイヤリング買ったかな。この前ちょっとお金使いすぎちゃったから、今月は自重してるんだよね……。」

「そっかぁ。あ、でももし新しい洋服が欲しくなったら言ってね? 私、仕立てるから!」