黒峰くん、独占禁止。

 それが可愛いから、怒るに起これない。

 だからこの際からかいには乗らない事にして、単刀直入に用件を尋ねた。

「それで、わざわざ電話してきてどうしたの? 何か急ぎの用事?」

《あ、ううん。そういうわけじゃないんだけどね……久々に桃香ちゃんと遊びたいなぁって思ってね。》

「……確かに、最近全然遊べてなかったもんね。」

 そういえば、黒峰君と嶺緒君のことばかり考えていて、ほとんど光莉ちゃんとのことを考えられていなかった。

 そんな自分を反省して、断る理由もないからすぐに了承した。

「私も、光莉ちゃんと遊びたい!」

《良かったぁ~。それじゃあいつにしよっか?》

 安心したようなため息を吐いた光莉ちゃんに、思わず頬が緩む。

 こんな些細な事で一喜一憂する光莉ちゃんだから、古夜君に気に入られたんだなぁ……としみじみ感じた。

 その後は光莉ちゃんとの予定を合わせ、来週の土曜日に遊ぶ事になった。

 ……ふふっ、楽しみだなぁ。

 他愛ない話をした後通話を切って、また笑みが零れる。