黒峰くん、独占禁止。

 私が嶺緒君と付き合ってるだなんて、とんでもない。

「付き合ってないよ!」

「はぁ? え、だってお前ら……えっ――」

「~~っ、し、してないから! そんな事は断じて!」

 い、今なんかとんでもない事言おうとしてなかったこの人……!?

 急いで否定の言葉で遮り、念を強めに押す。

 すると古夜君は興味なさげな表情で、「ふーん。」と呟いた。

「お前、嶺緒に拾われてから何年?」

「……それ聞くの?」

「いや、嫌なら別に無理には聞かねーけど。ちなみに俺は今年で10年。」

 あまりにもさらっと言った古夜君に、隠そうとは思わないのかな……と感じた。

 他の人にはこーゆー話できないわけだし、そもそも嶺緒君に口止めされてるし。

 まぁ古夜君はそんなの気にしなさそうだ、と腑に落ちる。

「……私は、5年くらい。」

「小5くらいからかー。結構長い付き合いなんだな。」

「いや、古夜君のほうが長いよ。」

 思った事をそのまま口に出し、ツッコミのようなものを入れる。

 というか10年前に拾われたって事は……小1の頃には、もう嶺緒君に拾われてたって事、かな。