今から死亡保険金2億円の保険をかけ、受取人を娘にし、1年経過した後に私が亡くなれば、娘に当面困らないだけの財産を残すことができるでしょう。

 ただ、この計画には少しだけ、問題があります。

 我が国の死亡保険はどれも、死亡保険金がおりる事由が「不慮の事故」に限られているのです。殺された場合や、自殺の場合には、保険金はおりません。


 夫が下手をして殺人であることがバレたら無駄死にになってしまいますから、なんとしても確実に「不慮の事故」に見せかけつつ、夫に殺されるという、高度なワザが必要になるのです。
 しかも1年経過した後に。

――私は、1つの策を思いつきました。