お嬢様は、その後も、要点をとらえた質問を、手早くされると。

「そろそろ帰りたいな?」
 と黒瀬代表を促した。

 休日出勤をしている私を気遣ってくれたことは、明白である。


 驚くべき聡明さの、小学生。
 もう少し大きければ、息子の嫁に欲しいほどである。

 今後、代表の言動に手を焼いたときには、まず、お嬢様を味方につけるのも良いかもしれない。