②逃亡のおそれについて

「逃亡のおそれはないだろ。
 住所不定でもないし。大体、逃亡して、どこに行くんだ。」

「お金はあるんですから、ホテルとか、知り合いの別荘とか、色々あると思いますが……。」

「それはいいな。私用ジェットで行こう。」

――逃亡のおそれあり。


「それじゃあ、全然、弁護できないですよ!」
「使えないヤツだな。」

 こいつの弁護人になったら、大変だ。