生徒会には、新たに1年生が5人入った。その中の2人は、顔なじみの双子、先守くん達だ。
本来、杵築たちは、このタイミングで役職を2年生に譲るはずだった。
けれど、新生徒会長になる予定で引き継ぎを行っていた子が、急遽、イギリスの学校に行くことになってしまった。
そのため、新体制に移行するのは、少しだけ時期をずらし、5月からとなり。私も、あと少しだけ、生徒会の仕事に携わることになった。
※※※※
「月乃先輩、マジ可愛いッスね〜。」
1年生用の部屋は別にあるのに。
双子のうちのチャラい方、先守蓮(さきもりれん)は、しょっちゅう3年生の部屋の方に来て、愛花ちゃんにまとわりついている。
しばらくして、無愛想な方、先守圭(さきもりけい)が蓮くんを引き取りに来るというのが、お決まりの流れだ。
今日も、蓮くんは、愛花ちゃんが大量の書類にホッチキスを止めているのを手伝いながら、話をしている。
最初は取り留めもない話をしていたのだけれど。
「そういえば。月乃先輩って、彼氏いるんすか? いなかったら、俺なんか、いいと思うんすけど~。」
蓮くんは、いきなりぶっこんできた。
本来、杵築たちは、このタイミングで役職を2年生に譲るはずだった。
けれど、新生徒会長になる予定で引き継ぎを行っていた子が、急遽、イギリスの学校に行くことになってしまった。
そのため、新体制に移行するのは、少しだけ時期をずらし、5月からとなり。私も、あと少しだけ、生徒会の仕事に携わることになった。
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「月乃先輩、マジ可愛いッスね〜。」
1年生用の部屋は別にあるのに。
双子のうちのチャラい方、先守蓮(さきもりれん)は、しょっちゅう3年生の部屋の方に来て、愛花ちゃんにまとわりついている。
しばらくして、無愛想な方、先守圭(さきもりけい)が蓮くんを引き取りに来るというのが、お決まりの流れだ。
今日も、蓮くんは、愛花ちゃんが大量の書類にホッチキスを止めているのを手伝いながら、話をしている。
最初は取り留めもない話をしていたのだけれど。
「そういえば。月乃先輩って、彼氏いるんすか? いなかったら、俺なんか、いいと思うんすけど~。」
蓮くんは、いきなりぶっこんできた。