青石さんの演舞が始まった。
制定居合の後に、古流の演舞。抜刀する様はあまりにカッコよく、美しくて、私はすっかりファンになってしまった。
「カッコいい……。居合道部、入ろうかな。」
王明大学に入るかどうかも決まっていないのに、私はその気になってきた。
「いいよねえ。あ、そうだ。居合をやってると、二の腕が太くなるらしいよ。」
え。それはちょっと、嫌かもしれない……。
私と仲田くんは、先輩にあたる青石さんにちょっと挨拶をしてから、体験を終えた。
私は家に帰ってからも、青石さんの素敵な姿を思い返しては、「あー、すてきだったー」と枕を抱きしめ、ゴロゴロと転げまわった。
もしや、これが恋というものだろうか。
――私に彼氏ができたら、それだけで、悪役ルートは回避できる気がするのに。
高等科にいる限り、接点のない青石さんと会う機会は、ほぼないだろう。
制定居合の後に、古流の演舞。抜刀する様はあまりにカッコよく、美しくて、私はすっかりファンになってしまった。
「カッコいい……。居合道部、入ろうかな。」
王明大学に入るかどうかも決まっていないのに、私はその気になってきた。
「いいよねえ。あ、そうだ。居合をやってると、二の腕が太くなるらしいよ。」
え。それはちょっと、嫌かもしれない……。
私と仲田くんは、先輩にあたる青石さんにちょっと挨拶をしてから、体験を終えた。
私は家に帰ってからも、青石さんの素敵な姿を思い返しては、「あー、すてきだったー」と枕を抱きしめ、ゴロゴロと転げまわった。
もしや、これが恋というものだろうか。
――私に彼氏ができたら、それだけで、悪役ルートは回避できる気がするのに。
高等科にいる限り、接点のない青石さんと会う機会は、ほぼないだろう。