※※※※
翌週土曜日はよく晴れた。
私達は、差し入れとして、色んな種類の小さなワッフルの詰め合わせを、買って行った。
和くんは「ありがとう! チームの士気があがるよ」と喜んでくれた。
その後、私が一人トイレに行って戻るとき。
サッカー部の人達が和くんに、「大宮お前、あの黒瀬さんと普通に喋ってすごいな。」「マジこえーよなー」と言っているところに遭遇した。
私は思わず、建物の陰に隠れた。
――言われてるとは思ってたけど。実際にかげ口を聞くのは、初めてだな……。
何気にちょっとヘコむ。
けれど、俯いた私の耳に、和くんの声が聞こえてきた。
「黒瀬、普通にいい奴だぞ? ほら、差し入れも貰ったしな。」
「「マジか!!」」
差し入れ効果は絶大だった。
私への悪口は皆無に。むしろ「ありがたやー!」と喜んでる人もいる。
――私だけの差し入れじゃないんだけど。
和くんのフォローに、さっきまでの黒いモヤモヤが、胸の中からスッと消え去った気がした。
翌週土曜日はよく晴れた。
私達は、差し入れとして、色んな種類の小さなワッフルの詰め合わせを、買って行った。
和くんは「ありがとう! チームの士気があがるよ」と喜んでくれた。
その後、私が一人トイレに行って戻るとき。
サッカー部の人達が和くんに、「大宮お前、あの黒瀬さんと普通に喋ってすごいな。」「マジこえーよなー」と言っているところに遭遇した。
私は思わず、建物の陰に隠れた。
――言われてるとは思ってたけど。実際にかげ口を聞くのは、初めてだな……。
何気にちょっとヘコむ。
けれど、俯いた私の耳に、和くんの声が聞こえてきた。
「黒瀬、普通にいい奴だぞ? ほら、差し入れも貰ったしな。」
「「マジか!!」」
差し入れ効果は絶大だった。
私への悪口は皆無に。むしろ「ありがたやー!」と喜んでる人もいる。
――私だけの差し入れじゃないんだけど。
和くんのフォローに、さっきまでの黒いモヤモヤが、胸の中からスッと消え去った気がした。