「ここにみゃあやキミのママ、キャサリンがいる」
ミカエルは口内の唾を飲み、緊張した。
白い研究衣を身に纏った男女はサンを見て「パパ、来てくれたのね」とその中の一人の女性が口にする。サンは手を上げ、会釈すると「回収した2体を」と女性に言い、女性は「彼女と猫ちゃんね」と言い、サンとローとミカエルにその場所まで案内する。
女性は二つの透明なカプセルの前に止まりサンは「やはりか」と口にする。サンの予想通り、目の前のカプセル内でキャサリンは亡くなっているし、みゃあに関して言えば頭部のみ。しかし、サンが造り出した名も無き液体の作用により、細胞が再生を始め、キャサリンの内部が再生をしたり、みゃあは頭部から胴体まで再生を再開すると一縷〈いちる〉の望みをかけた。しかし、結果はやはり、キャサリンは外部も内部も完全に腐敗していた。そのため再生させる細胞の数が足りなかった。みゃあに関して頭部の壊死はないにしろ、名も無き液体の作用が行き届かないレベルにまで欠損してたことになる。
ミカエルは目の前のキャサリンとみゃあを見つめた。緑色の名も無き液体に浸かる両者が生き返らないのは理解している。ミカエルはキャサリンの入っているカプセルに手をつけた。
「もう。。。ママは死んでるんだね」とキャサリンに目を向けた後に「そして。。。」と言い、視線を隣のカプセルに入るみゃあに向けると「みゃあも」と付け加えた。
サンは「これが現実だ」と言い、「摂理の残酷さだ」と言った。

