─animaTane─ドレミ

ミカエルは黙ってそれを聞き、辺りの風向きが強く荒くなる。そしてまるで泣いているかのように唐突に雨が降り始めた。


その雨は風を含み、荒々しくなる。


みゃあの頭部を優しく撫で、ミカエルは雨に濡れ、その表情に途方もない悲しみと絶望を見せた。


風は更に荒々しくなり、首都を包む豪雨となった。


みゃあ。


僕達は決して正しくはない生活を送っていた。けど、命ってそんな簡単な理由で奪えるほど軽いものなの?


僕はみゃあといられて嬉しかった。


ママは結局、帰って来なかったけど、代わりにみゃあが僕の傍にいてくれた。


僕にとって、みゃあの命は重いんだ。


間違えを犯したからと言って、軽々しく奪える命じゃない。


誰にだっているはずだよ。


みゃあはもう動かない。鳴き声を上げない。僕にすり寄り頬を舐めない。


雨粒が辺りを打ち付ける中で、濡れたミカエルの身体が風を纏い出す。すると雨粒を全て弾いた。


みゃあによく舐められた右頬に赤色の輪の紋様が浮かび上がる。


そして、悲しみと絶望をはらんだ豪雨は首都で一日中続いた。


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