─animaTane─ドレミ

ミカエルは路地裏に隠れるように行き、みゃあを胸元から出して、魚を食べるように促した。みゃあは困ったように魚を見つめて、臭いをかぎ、食べない。


ミカエルはまず自分が魚に口をつけた。口の中は生臭いけど、空腹だからか旨いと感じる。口の中で魚の身を細かく歯で噛み砕くとそれを手に吐き、細かくなった魚の身をみゃあに与えた。「これなら食べられるだろう?」とみゃあに言い、みゃあはミカエルの思った通りに魚の身を食べ始めた。ミカエルはやっぱりそうだった、と納得する。みゃあは魚を食べるにはまだあまりに小さい。だから口で噛み砕いて与えないと食べられないんだと。そうしてみゃあと共に魚をゆっくり食べたミカエルは定位置とも言える、キャサリンが横たわっていた場所へと戻る。もしもキャサリンが元気になり、帰って来て困らないための子供ながらの配慮だった。ママは生きている。そう疑わないのは母キャサリンが死ぬわけがないと勝手に都合良く思う、幼さゆえの考えからだった。